2019年10月1日、中国建国70年の軍事パレードに登場した多弾頭型ICBM「東風41」(新華社=共同)

 スウェーデンのストックホルム国際平和研究所(SIPRI)は17日、1月時点で中国が保有する核弾頭数が昨年同月から90発増え、推計500発になったと発表した。世界の核弾頭総数(推計)は昨年から微減の1万2121発となったが、核兵器の開発は各地で進んでおり「各国が核抑止力への依存を深めている」と懸念を示した。

 中国については「どの国よりも核戦力を速く拡大させている」と指摘。将来的には核大国の米国やロシアに匹敵するほど、運搬手段の大陸間弾道ミサイル(ICBM)を配備する可能性もあるとした。

 北朝鮮は20発増えて約50発。核弾頭最大90発分の核分裂性物質を保有しているとみられ、核弾頭数は今後も増加すると予想される。SIPRIは「北朝鮮は他国と同様、戦術核兵器の開発に重点を置きつつある」と分析。北朝鮮が紛争の初期段階で核を使用する危険性もあり得ると警鐘を鳴らした。

 ロシアは5580発、米国は5044発で、両国で世界の9割近くを占める。

 作戦用に配備された核弾頭は世界全体で60発増えて3904発になった。(共同)

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。