11月の米大統領選で対決する民主党のジョー・バイデン大統領(81)と共和党のドナルド・トランプ前大統領(78)に関するピュー・リサーチ・センターの5月の好感度調査で、約4分の1が「どちらも嫌い」と回答した。2大政党の大統領候補に好感を持っていない割合は、1988年以降の過去10回で最も高く、高齢の2人の不人気ぶりが浮き彫りになった。
「好感がある」と答えた割合は、バイデン氏37%、トランプ氏39%で、このうち「どちらも好き」は3%にとどまった。これに対して、25%は両候補とも嫌う「ダブルヘイター」だった。
過去の大統領選の同時期と比較すると、「不人気対決」と言われた16年のトランプ氏とヒラリー・クリントン元国務長官(76)でさえ「どちらも嫌い」は20%だった。今回と同じ顔合わせの前回20年は13%で、4年で両者への好感度が下がった形だ。特にバイデン氏は前回から9ポイント下がっており、トランプ氏(3ポイント減)より下げ幅が大きい。
両氏は27日に第1回のテレビ討論会を迎える。発言内容や政策だけでなく、高齢への不安を払しょくして、有権者に健在ぶりをアピールできるかどうかも焦点となる。【ワシントン秋山信一】
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