ロシアの侵攻を受けるウクライナが提唱する和平案を話し合う国際会議「平和サミット」は16日、共同声明を採択し、閉幕しました。
「平和サミット」で採択された共同声明では、▼ウクライナを含む全ての国家の主権や領土一体性の原則を守ることを改めて確認し、▼核兵器使用の脅しは許されないことや、▼食料安全保障の武器化の禁止などが明記されました。
参加国の多くは賛同したものの、ロシアとの関係を維持するインドや南アフリカなど10か国以上が支持を見送りました。
ウクライナ ゼレンスキー大統領
「ロシアが我々の領土から撤退すれば、何も待つことなく、あすにでも我々との交渉を始めることができる」
ゼレンスキー大統領は今後、“戦争終結に向けた「行動計画」を策定し、ロシア側に提示する”としていて、次回のサミット開催に意欲を示しました。
一方、ロシアのペスコフ大統領報道官は16日に放映された国営テレビのインタビューで「すべての当事者の利益を考慮した解決方法を探ろうとしていない」と述べ、ロシア抜きの「平和サミット」は無意味だと主張しました。
ペスコフ氏は前日にも「もっと実質的で有意義な会議を開催すべきだ」と冷ややかな対応を示していました。
「平和サミット」に先立ち、プーチン大統領は14日、和平交渉を始める条件として、一方的に併合した4つの州からのウクライナ軍の完全な撤退などを挙げています。
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