中国の北京で民主化を求める学生らを軍が武力で鎮圧した天安門事件から、6月4日で35年となります。
追悼式典が行われている台湾から、FNN上海支局長・沖本有二記者が中継でお伝えします。
台湾では誰もが知る歴史的な施設の敷地のど真ん中に、追悼の場が設けられました。
会場はオープンされていて、すでにたくさんの人が集まり始めていた。
1989年6月4日、民主化を求める学生らを軍が鎮圧した天安門事件は、中国本土はもとより、2020年に国家安全維持法が制定された香港でも、公の場で語ることはタブー視されています。
そんな中、同じ中国語を使う台湾は、事件の記憶を語り継ぐことができる貴重な場となっています。
――追悼会場に足を運ぶ人はどういう人が多いのか?
朝から会場周辺を取材していますが、台湾はもちろん、世界各地の人が訪れていて、中でも香港ゆかりの人が多いのが印象的でした。
というのも、天安門事件の犠牲者をモチーフにした慰霊碑のレプリカのオリジナルは香港にありましたが、当局に押収されていて、いわば「香港の声」を台湾が代弁している形です。
香港では、2024年3月に施行された「国家安全条例」によって、天安門事件に関連する内容をSNSに投稿したなどとして、これまで8人が逮捕されています。
追悼会場では夜、64秒間の黙とうが行われます。
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