(写真はイメージです) Brian McMahon`-Unsplash
<昨年、ラスベガスの裏庭で目撃された2体の「宇宙人」とされる映像について、専門家が証拠の検証を呼びかけている>
ラスベガスの住宅の裏庭で昨年目撃された2体の「宇宙人」とされる映像をめぐり、専門家が写真解析や科学捜査のエキスパートに対し、証拠を検証してほしいと呼びかけている。
問題の動画は2023年6月にユーチューブに掲載された。報道によると、投稿したのはラスベガスに住む10代の少年エンジェル・ケンモア。同年5月に自宅の裏庭で遭遇した宇宙人を記録したと話している。報道を受けて動画は広く共有され、100万回以上も再生された。
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それからほぼ1年後。事件現場再現の専門家スコット・ロダーが、ケンモアの動画は本物だと視聴者に語り、その根拠とする主張への反論や反証を専門家に促した。
動画に映っていたもの
ケンモアが昨年投稿した動画は、初歩的なツールを使ってスローモーションで再生しても、簡単には見分けられない。ケンモアは、宇宙人との遭遇の前に緑色の光が空から降ってきたと証言。その場面と思われる光景を、警官のボディカメラがとらえていた。
当時16歳だったケンモアは、動画の中で「裏庭で唯一見えたのは、身長がだいたい8~10フィートくらいの背が高くてすごく細い生き物だった。お父さんを呼ぶと、彼も裏庭に出てきて同じものを見た。僕が見たのと同じ生き物だった」と語っている。
「お父さんは家に入りなさいと僕に言った。この時には全員が、僕も家族も震え上がっていた。これがその時の映像で、僕たちは裏庭にいた。見てほしい。カメラではあまりよく見えないけれど、確かにそこにいる」
ケンモアによると、宇宙人は「長身のひょろ長い生き物」で、「灰色の緑がかった色」をしていた。「奇妙な足、大きな顔と目、大きな口が見えて、大きくて深い呼吸音が聞こえた。おなかが動くのが見えた」という。
本誌は2023年6月にこのニュースを伝えていた。一家は警察に行き、自分たちが見たというものを説明しようとした。家族の1人は「大きな生き物、身長10フィート」と表現している。
ラスベガス警察の警官が、明るい光を同僚が目撃したと伝えたところ、一家4人のうち2人が夜空に同じものを見たと証言した。
ボディカメラの映像に映った警官は、夜空で異常に明るい光が見えなかったかとドライバーに尋ね、「本当に馬鹿みたいな質問」に聞こえるが、と付け加えていた。
ラスベガスのテレビ局KLASによると、警察の捜査でも真相を突き止めることはできず、この2つの出来事が関係しているのかどうかも分からなかった。
専門家の見解
事件現場に詳しい専門家のロダーは、ジム・クアークのポッドキャスト番組「Extraterrestrial Reality」に出演。昨年、この動画が話題になって以来、詳しく調べていた遭遇映像を再検証した。
ロダーは映像の内容から判断して、この生き物が何らかのテクノロジーを使って自分の姿を隠していたと解説する。さらに、何かが「カメラの映像撮影能力に干渉している」とした上で、この映像に加工などはなく、2体の生き物が映っていると指摘した。
本誌はロダーの広報担当者を通じて電子メールでコメントを求めている。
ロダーは南アフリカの義足ランナー、オスカー・ピトリウスが殺人罪に問われた2014年の裁判などにかかわった実績を持つ専門家。今回の映像をめぐり、2体の「生き物」は単純な光の影響だとする反論が寄せられたことから、自身の出した結論を公表してほかの人たちに検証してもらいたいと思ったという。
「私はあらゆる殺人事件捜査に当てはめるのと同じ原則を当てはめた。証拠の完全性を検証してほしい」とロダーは言う。「『だがあの影は、これかあれかもしれないし、別のものかもしれない。いやいや、そんなはずはない』などと言って反証する人が出てくるだろう」
「私はこれを公表したい。我々がやってきたことを何もかも。同業者に検証してもらうために公表する。OK? 大学で写真を専攻した人、私のように動画解析の資格を持つエキスパート、動画解析や動画編集、写真、映画制作、コンピューターアニメーションなどの分野で大学院卒以上の高等教育を受けた人などに挑戦してほしい」
「私がユーチューブチャンネルに投稿した動画を見て、ジムと私が今日語る内容を参照してほしい。私は自分の分野のプロフェッショナルの見解に進んで耳を傾け、その内容を公表したい」とロダーは話している。
<昨年、ラスベガスの裏庭で「宇宙人」とされる映像が撮影され、専門家が証拠の解析を写真や科学捜査のエキスパートに依頼している。この映像は2023年6月にユーチューブに投稿され、ラスベガス在住の10代の少年エンジェル・ケンモアが5月に自宅裏で遭遇した宇宙人を撮影したと主張している。動画は広く注目され、再生回数は100万回を超えている>
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