中国で猛烈な風が吹き荒れて、各地でさまざまな影響が出ています。
中国北部では、砂やちりが巻き上げられ大量の黄砂が発生しました。
南部では、高層マンションの窓ガラスが割れたり、男性が吹き飛ばされたりするなどの被害が出ています。
■中国 “今春最強”黄砂で交通機関がストップ
3月末から猛烈な暴風に襲われた中国ですが、中国北部では今春最強と言われる黄砂が発生しました。
特に被害の大きかった内モンゴル自治区では、飛行機が全便キャンセル、バスも全線運休するなど交通機関がストップ。
会社や学校は休みになり、高速道路も閉鎖されるなど様々な影響が出ています。
では、なぜ大量の黄砂が飛散したのでしょうか?
■大量の黄砂 雪解け加速が影響か
気象問題に詳しい三重大学大学院の立花教授に聞きました。
2月は寒気の影響で、黄砂の原因となる砂漠が広がる中国北部の気温が下がり、砂漠が雪で覆われた状態でした。
しかし、3月下旬になり、北極圏の寒気が弱まって偏西風が北へ蛇行。
中国全土に暖気が広がったため、急激に地面が温まり雪解けが加速しました。
さらに、乾燥が進み、多くの黄砂が飛散しやすい状態になったということです。
では、今後日本への影響はあるのでしょうか?
三重大学大学院・立花 義裕 教授「中国、日本共に今年の4月は気温が高く、乾燥する日が増える予測のため、多くの黄砂が飛来する可能性がある。将来的に乾燥化の傾向なので、黄砂が増える可能性がある」と指摘しています。
(「羽鳥慎一 モーニングショー」2024年4月3日放送分より)
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