月が太陽を完全に覆い隠す皆既日食が8日、北米の広い範囲で観測されるのを前に、
多くの人が移動を始めるなどアメリカで大きな盛り上がりをみせています。
NASAによりますと、今回の皆既日食は8日昼前にメキシコ中部観測されると、
その後、テキサスやニューヨークなどの州で見られるようになり、カナダでも8日の夕方までに観測される見通しです。
観測に適したエリアでは宿泊施設やレンタカーの予約が殺到し、アメリカとカナダの
国境にあるナイアガラの滝では「過去最多の人が押し寄せる可能性がある」として、
非常事態宣言が出されています。また、太陽の9割ほどが欠ける日食が観測されるニューヨーク市では、メジャーリーグ・ヤンキースの試合開始を4時間遅らせ、日食が終わってからに変更しました。
さらに、ニューヨーク州の刑務所では受刑者6人が憲法が認める宗教上の権利だとして、
日食の観測を認めるよう提訴し、観測用のグラスの提供も求めるなど日食をめぐってアメリカ中で騒動が巻き起こっています。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。