台湾の蔡英文総統は、日本と台湾の関係促進に貢献したとして、台湾にも駐在経験がある垂秀夫(たるみ・ひでお)前中国大使に、「大綬景星勳章」を授与した。

2023年12月まで中国大使を務めていた垂氏は、中国だけでなく台湾にも赴任した経験を持ち、その豊富な人脈が知られている。

蔡英文総統は9日、垂氏に勲章を授与した際の写真を自身のSNSにアップし、「垂氏は台湾にとって長年の友人であり、台日関係を深化させた立役者だ」などとコメントした。

さらに垂氏は、5月20日に総統に就任する頼清徳副総統とも会談し、頼氏は「今後も垂氏らとともに努力し、ウィンウィンの関係を作ることを期待している」などと語った。

垂氏は中国大使時代、中国側に厳しい物言いをしてきたことでも知られているが、退官後に台湾から勲章を贈られることになった。

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