トイレでヘビと対面した女性の恐怖体験(写真はイメージです) Harshit Suryawanshi-Unsplash

<深夜、トイレで恐怖の瞬間が訪れた。女性が便座に座った瞬間、そこに潜んでいたヘビにかまれるという信じられない悲劇が起きた>

まさに、ホラー映画の一シーンのような光景だ。テキサス州在住のある女性が、夜中にトイレに行った際に、全く予想していなかった恐怖を味わうことになった。

【動画】真夜中の悲劇...女性がトイレでヘビにかまれる...カメラが捉えた瞬間

テキサス州シーダークリークに住む、マリア・ハイメスというこの女性は、真っ暗闇の中でトイレの便座に座ったところ、トイレの室内に潜んでいたヘビと遭遇したという。

このヘビは、便座の下にとぐろを巻いていて、座ろうとしたハイメスをかんだという。

「ちょうど座った時に、ラットスネーク(ネズミヘビ)が私の脚をかんだ」。ハイメスは、地元のニュース放送局KXANに語った。「日曜早朝の4時30分に、電灯もついてないところで遭遇するには、かなり怖い状況だった」

ハイメスは、この信じがたい話を証明できるよう、すぐに写真を撮影した。

「この事件が起きた時、私はおびえきっていたが、写真を撮ることにした。なぜなら、こんな話、誰も信じてくれないからだ!」とハイメスは語った。

「私はただ、こういうことが現実に起きることをみなさんに知ってもらい、用心してもらいたいと思っただけだ」

このヘビは、家の屋根にある通気口を経由してトイレに入り込んだのではないかと、ハイメスは疑っている。この一件ののち、ハイメスの夫が、通気口を覆うように鶏舎用の金網を張り、今後はニョロニョロした訪問者が家に入ってこれないようにしたという。

非常にまれではあるものの、ヘビがトイレで見つかったケースはほかにもいくつかある。2023年9月にも、あるテキサス州在住の女性が、自宅のトイレにひそんでいたガラガラヘビを発見した例がある。また、別の人物は、トイレのU字トラップ(水がたまっている部分)から、ラットスネークが顔を出しているのを見つけたという。

「ヘビがトイレに顔を見せるのは、めったにない事象だ」。害虫・害獣駆除の専門家で、ABCホーム・アンド・コマーシャル・サービスの技術責任者を務めるアラン・ブラウンは、KXANに語った。

「25年にわたって害虫や害獣の駆除に関わってきた私も、直接そういう事象に対応したことはなく、知り合いにも、対応したことがある人はいない」という。

ヘビは、宅内の配管経由でトイレに入り込むことがある。また、他の手段で家に侵入し、飲み水を探して便器をのぼり、たまっている水に入り込むこともあるという。

「屋根の上に配置された通気口を経由して侵入し、(中略)息を潜めていたヘビがトイレに出てくることがある。また、下水設備から入り込むこともある。特に、配管が割れていたり、下水管の中にネズミがいたりする場合は、その可能性が高くなる」とブラウンは解説した。

「そして場合によっては、家の割れ目や避け目という、ありがちな経路で民家に入り込むこともある。あるいは、家に忍び込んで水を探しているうちに、トイレでとぐろを巻くこともあるだろう」

テキサス・ラットスネークは、ウエスタン・ラットスネーク、ブラック・ラットスネーク、パイロット・ブラックスネークとも呼ばれ、主にアメリカ南部、特にテキサスとその隣接州に生息する。長さは1.2〜1.5メートルが標準的だが、一部には、さらに成長して長くなる個体もいる。

この種のヘビは無毒で、一般的には、人に対して攻撃的になることはない。とはいえ、脅威を感じれば、身を守るために攻撃してくることはあり得る。

アリゾナ州毒物および薬物情報センターによれば、アメリカでは毎年約8000人が、毒を持つヘビに噛まれる被害に遭っており、その結果、8〜15人が亡くなっているという。

アメリカ以外の国では、毒蛇と遭遇するケースがはるかに多い国もあり、毒蛇による死者もかなりの数にのぼっている。

「(インドでは)ヘビにかまれたケースが毎年280万件報告されており、医療へのアクセスが不十分なために、ヘビに噛まれたことが原因で亡くなる人は5万人に達している」。豪チャールズ・スタート大学所属の景観生態学者で、爬虫類や両生類を研究するダミアン・マイケルは、本誌の取材に対して語った。

(翻訳:ガリレオ)

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