ノーベル平和賞を受賞した日本被団協の代表団は、晩さん会に臨みました。また、受賞を称えるトーチパレードが行われ、多くの人が参加しました。

晩さん会はノルウェーの首都オスロのホテルで行われ、日本被団協の代表団のほか、ノルウェー王室や政府関係者など250人が出席しました。

これに先立って行われた授賞式では代表委員の田中熙巳さんが演説し、13歳の時に長崎で被爆した自身の体験を踏まえながら、核兵器の非人道性を訴え、核兵器の廃絶を強く求めました。

日本被団協 田中熙巳 代表委員(92)
「核兵器は1発たりとも持ってはいけないというのが原爆被害者の心からの願いであります」

記者
「トーチに灯された火が、ひとつまたひとつと増えていきます」

授賞式のあとにはトーチパレードが行われ、亡くなった被爆者などおよそ130人が写るパネルが掲げられました。

終点となるホテルのバルコニーから田中さんら代表委員3人が現れると、一帯に歓声があがり、「ノー・モア・ウォー」などと叫ぶ人の姿もありました。

ノルウェー在住(15)
「私たちの世代のために立ち向かう人たちが、これだけいるって本当に素晴らしい」

11日は関連行事のほか、被爆者らが現地の高校や大学で体験を語り、若い世代に核兵器の廃絶を訴えます。

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