台湾の頼清徳総統は太平洋の3カ国への外遊を終え、6日夜、台湾に戻りました。
6日夜、台湾に戻った頼総統は「台湾は民主主義の普遍的価値観で他国と交流することで、より多くの支持が集まる」などと外遊の成果を強調するとともに、アメリカの協力に改めて感謝の意を示しました。
頼総統は11月30日から就任後初めての外遊をスタートさせ、外交関係を結ぶマーシャル諸島やツバル、パラオを歴訪しました。
太平洋諸国を巡っては、中国が経済支援を通じ影響力を強めていて、蔡英文前総統が就任した2016年以降、キリバスとソロモン諸島、ナウルが台湾と断交して中国と国交を結びました。
このため、台湾と外交関係を結ぶ国は現在12カ国まで減っています。
頼氏としては、今回の外遊で民主主義の価値観の共有を訴えるとともに、台湾のIT技術を使った経済支援などで関係強化を図り、台湾につなぎ留める狙いです。
また頼氏は、途中でアメリカのハワイとアメリカ領のグアムに立ち寄ったほか、現地でジョンソン下院議長らと電話会談するなどして、アメリカによる台湾への支援をアピールしました。
一方、中国は頼氏のアメリカへの立ち寄りやジョンソン氏らとの電話会談など、一連の動きに強く反発していて、ロイター通信は、中国が今週末に軍事演習を行う可能性を伝えています。
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