日本被団協が選ばれた今年のノーベル平和賞の授賞式を前に、ノルウェー・ノーベル委員会の委員長がANNの取材に応じ、「被爆者の声に耳を傾けるべき」などと訴えました。
ノルウェー・ノーベル委員会 フリドネス委員長
「核兵器は道徳的に容認できず、二度と使用されるべきではありません。ノーベル委員会は“核のタブー”を維持するための被爆者の役割を強調したいです」
日本被団協が選ばれた今年のノーベル平和賞の授賞式は、10日にノルウェーのオスロで開かれます。
授賞式には92歳の田中煕巳さんら日本被団協の代表団30人のほか、広島や長崎の高校生平和大使も参加する予定です。
ノルウェー・ノーベル委員会 フリドネス委員長
「私たちは被爆者の声に耳を傾けるべきです。そして核兵器のない世界へ向けて必要な措置を講じる責任を政治指導者らに求める必要もあります」
ノルウェー・ノーベル委員会のフリドネス委員長は、「授賞式を通じて、被爆者の証言が日本や世界の若い世代にも伝わってほしい」と話し、被爆者の活動を次世代に継承する機会にしてほしいと訴えました。
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