英国旗が掲げられたロンドン市内=2023年5月5日、篠田航一撮影

 英統計局は5日、イングランド、ウェールズ両地方で2023年に出生登録された男児の名前で最も多かったのは、イスラム教徒に多い「ムハンマド」(Muhammad)だったと発表した。16年からトップ10入りしていたが、1位は初めて。約4600人に命名された。

 別の似たつづり(Mohammedなど)は含まれないため、同様の発音の「モハメド」「モハマド」といった名前を含めれば、数はさらに多くなるという。背景には、イスラム系住民の人口増加があるとみられる。

 AFP通信は、サッカーのイングランド・プレミアリーグで活躍するリバプールのFWモハメド・サラーなど、スポーツ選手の影響も大きいと伝えている。

 2位は「ノア」(Noah)、3位は「オリバー」(Oliver)だった。

 一方、王室ゆかりの名前は「人気が低迷」(ロイター通信)しており、国王の「チャールズ」は121位、皇太子の「ウィリアム」は29位だった。

 女児は、1位「オリビア」(Olivia)、2位「アメリア」(Amelia)、3位「アイラ」(Isla)。22年からトップ3の順位は変わらなかった。【ロンドン篠田航一】

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。