ベラルーシ国旗=ミンスクで2014年8月、真野森作撮影

 ベラルーシメディア「ゼルカロ」は3日、ベラルーシ南東部ゴメリ州で1日、渡線橋をビデオ撮影していた日本人男性が拘束され、目的を調べるために情報機関・国家保安委員会(KGB)に引き渡されたと報じた。鉄道員らで作る団体の情報として伝えた。

 ゼルカロなどによると、男性が鉄道駅の旅客ホーム付近で撮影していたのを、電車を運転中の運転士が不審に思い、同僚を通じて警察などに通報。男性は現地当局に拘束されたという。在ベラルーシ日本大使館は「拘束の有無も含めて事実関係を確認している」としている。

 ベラルーシでは今年7月にもゴメリ州在住の元日本語教師、中西雅敏さんがスパイ容疑で拘束された。いまも解放されておらず、9月には国営テレビの報道番組で取り調べの様子などが報じられた。【モスクワ山衛守剛】

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。