アフガニスタンで実権を握るイスラム主義組織タリバンの暫定政権が、女性が医療系教育機関へ通学することを禁止する指示を出したと報じられました。国際社会から懸念の声が上がっています。

アフガニスタンのメディアは、タリバン暫定政権の保健省が医療機関の責任者らに対し、女性が医療系教育機関へ通学することを禁止する指示を出したと伝えました。

指示について、保健省に問い合わせたものの、反応はないということです。

報道を受けて、UNICEF=国連児童基金のラッセル事務局長は4日、「深く懸念している」とする声明を発表。「事実であれば、女性の医療へのアクセスが危険にさらされることが予想され、アフガニスタンの女性の権利に対する新たな壊滅的打撃となる」とし、「アフガニスタンはすでに女性の医療従事者の深刻な不足に直面している」と指摘しました。

また、国連アフガニスタン支援団も声明を出し、「女性の医療系教育機関への通学禁止が指示されたとの報告があり、強く懸念している」と表明しました。その上で、今回の制限について確認を続けているとしつつ、アフガニスタンの、女性を含むすべての人々の生活に悪影響を与えることを懸念し、タリバン暫定政権の当局に対し、再考を求めているとしています。

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