元米連邦上院議員のデービッド・パデュー氏=AP

 トランプ次期米大統領は5日、駐中国大使に元連邦上院議員のデービッド・パデュー氏(74)を起用すると発表した。トランプ氏によると、パデュー氏は40年にわたり国際的なビジネスに携わり、シンガポールや香港に居住したことがあるほか、アジアや中国で仕事の経験が豊富だという。

 トランプ氏は自身のSNS(ネット交流サービス)で、「パデュー氏は忠実な支持者で友人だ」と強調。「地域での平和や中国の指導部との生産的な協力関係の維持という私の戦略の遂行において、重要な役割を果たすだろう」と期待を示した。

 パデュー氏は南部ジョージア州出身。2015~21年に連邦上院議員を務めた。22年のジョージア州知事選では、トランプ氏の意に沿わない共和党の現職知事への「刺客」として予備選に出馬したが、敗れた。

 トランプ次期政権は中国に対して強硬な姿勢で臨むとみられており、安保・外交の要職には対中強硬派が並ぶ。トランプ氏は11月下旬、中国から合成麻薬「フェンタニル」が流入しているとして、中国からの輸入品に10%の追加関税をかけると表明した。【ワシントン松井聡】

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