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日本酒や焼酎などの『伝統的酒造り』が、ユネスコの無形文化遺産に登録されました。日本各地で古くから受け継がれてきた独自の技術は、世界でも高く評価されています。

■日本酒=「SAKE」世界へ

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日本文化の象徴でもある“日本酒”。いまや世界の“SAKE”でもあります。ニューヨークのど真ん中の酒蔵で製造されたり、レストランにも当たり前のように置かれるようなりました。脂っこい料理や複雑な味に合うからです。

醍醐穣記者                                    「イギリス産のマスとトマトを使ったこの料理に合わせるのは、三重県の純米吟醸のお酒になります」 オーナーシェフ レイカーさん                          「日本酒はワインよりも少し甘いので、酸味が強いこの料理によく合うと思う。評判も上々です」

こうした日本酒をめぐる流れはさらに加速するかもしれません。

ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)は4日の会合で、日本酒をユネスコ無形文化遺産に登録することを全会一致で決めました。

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■受け継がれる 繊細な技術

正確に言えば、日本酒や焼酎、泡盛などの米や麦などを蒸す、こうじを作る、もろみを発酵させるといった日本の『伝統的酒造り』です。

手間暇かけた繊細な工程を経て、杜氏や職人たちによって作られる日本酒。各地の風土に応じて自然や気候と深く結びつきながら技術が伝承されてきたことなどが評価された形です。

過去には能楽、歌舞伎、和紙などが登録され、世界中に知れ渡るきっかけとなりました。

マイアミからの観光客                                  「(Q.日本の酒は好きですか?)大好きです。まだ初心者ですが」     「色々な種類を試したいです。フルーティーな酒もあると聞いて。日本のすべてが驚きです。マイアミから引っ越したいくらい」

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■消費は減少…“新たな魅力”を

ただ、国内での日本酒を取り巻く環境は決して芳しいものではないのが現状です。日本酒の国内の消費量は、昭和・平成・令和と減り続けています。今は調子が良かった時の半分にも届きません。かつて7000の酒蔵があったと言われていますが、現在稼働しているのは2021年時点で1164軒です。そんな状況を今回の無形文化遺産への登録は打開するきっかけになるのでしょうか。

江戸時代から酒造りが行われている、佐賀県の酒蔵通り。鍋島は、日本酒人気が低迷していくなか、逆にブランド力を鍛え、国内外で販売数を増やしてきました。宿泊できる酒蔵をつくり、料理も提供しながら多角的に日本酒の魅力を発信しています。

4代目の飯盛日奈子さん(25)。今回の登録を若い世代が日本酒を飲むきっかけにしたいと考えています。

富久千代酒造4代目 飯盛日奈子さん                       「ユネスコにまさか日本酒が登録されると考えてもいなかった。これから頑張らなくちゃねというのが率直な感想」 「(Q.さらにモチベーションあがった?)あがりました本当に。日本の若い子にたくさん飲んでもらいたい。そもそも日本酒よりウイスキーとかワインの方がおいしいよね、そういう世の中になっているので、そこの意識改革からはじめて」 この記事の写真を見る
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