韓国の“非常戒厳”を巡り、弾劾訴追案の手続きが進んでいます。尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が国民に謝罪する談話を発表するかについても注目が集まっています。ソウルから最新情報です。
(山本志門記者報告)
非常戒厳の解除後、未だメッセージを発していない尹大統領ですが、今後の政権運営に強気な姿勢を貫いているとの見方も出ています。
尹大統領が4日夜遅く、談話を発表するのではないかという見方が一時、広がりました。
ただ、その後トーンダウンし、さきほど、「きょう発表はしない」と大統領府が説明しました。
背景には、4日夜、与党「国民の力」が弾劾訴追案への反対で一致したことで、採決の行方を見極めたいという思惑も透けてみえます。
その国会での採決ですが、7日午後7時ごろになるとの見通しが強まっています。可決には与党からの8人の造反が必要です。
カギとなる与党、韓(ハン)代表は5日朝、「悩んだが可決しないよう努力する」と述べ、尹大統領にとっては、まさに追い風が吹いた形です。
尹大統領としては、今回の責任の取り方として朝、金(キム)国防相を免職していまして、こういった形で理解を得たい考えです。
最新の世論調査では、弾劾訴追に賛成する人が7割を超えていて、仮に政権が継続しても八方ふさがりな状況に変わりがないのが現状です。
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