韓国の野党が提出した尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領への弾劾訴追案について、与党は4日夜、反対する方針を決め、地元メディアは、訴追案が否決される可能性が出てきたと報じました。

尹大統領に対しては、45年ぶりとなる「非常戒厳」宣言をめぐる混乱を受けて「共に民主党」など野党6党から国会に弾劾訴追案が提出されています。

採決は、6日か7日にも行われる見通しですが、可決するには議員の3分の2以上の賛成が必要で、野党だけでは届かないため、与党から賛成する議員が出るかが焦点となっています。

こうした中、韓国メディアは与党「国民の力」が4日夜、議員総会を開き、弾劾に反対する方針を決めたと報じ、訴追案が否決される可能性が出てきたと伝えました。

一方で韓国の朝鮮日報は、すべての閣僚が韓悳洙(ハン・ドクス)首相に辞意を伝えたと報じたほか、首都ソウルでは、ろうそくを持った市民らが大統領府近くまで行進して尹大統領の退陣を求めるなど反発が強まっていて、不透明な状況が続いています。

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