アフガニスタンで福岡市の非政府組織(NGO)「ペシャワール会」の現地代表中村哲医師=当時(73)=が殺害されてから5年を迎えた4日、同会と現地組織「PMS(平和医療団)」は、アフガン東部の事務所で追悼集会を開いた。ペシャワール会の村上優会長が中村さんの写真を前に「事業を全て継続できました」と報告した。
中村さんが用水路建設を進めたナンガルハル州の州都ジャララバードの事務所で開いた集会には、村上氏や日本側連絡窓口「PMS支援室」の藤田千代子室長のほか、アフガン人スタッフら計約60人が出席した。
村上氏は「平和が戦争に勝る力があると証明するまで事業は続く」と強調し、現地スタッフからは「中村さんの訓練のおかげで仕事が続けられる」との声が相次いだ。
ペシャワール会とPMSはナンガルハル州で水利事業を実施。中村さん殺害事件後も現地スタッフらが新たな用水路を建設している。(共同)
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