アメリカのトランプ次期大統領が国防長官候補を差し替え、大統領選挙の予備選で争ったデサンティス氏の指名を新たに検討しているとアメリカメディアが報じました。

 国防長官候補のヘグセス氏を巡っては、トランプ氏が指名を発表した後に、過去に性的暴行で捜査を受けていたことや飲酒問題などが報道され、議会上院での承認が難航するとの懸念が強まっています。

国防長官候補 ヘグセス氏
「戦う兵士のことを一番に考えています。それがトランプ氏が私に求めたことなのです」

 ヘグセス氏は4日、上院共和党の幹部と会談し、「トランプ氏は自分を全面的に支持している」と理解を求めましたが、複数の共和党議員がヘグセス氏の承認に難色を示しています。

 こうしたなか、トランプ氏の政権移行チームがヘグセス氏に代わって、フロリダ州のデサンティス知事の指名を検討していると複数のアメリカメディアが報じました。

 ABCニュースは関係者の話として、トランプ氏とデサンティス氏が3日、この問題について直接協議し、デサンティス氏は国防長官のポストに関心を示したと伝えています。

 デサンティス氏は共和党の大統領候補の指名レースでトランプ氏に敗れた後、トランプ氏の支持に回ったことで関係修復が進んでいるものとみられます。

 トランプ氏による高官人事を巡っては、司法長官候補だったゲーツ元下院議員が未成年女性の買春疑惑などを受けて指名を辞退しています。

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