イスラエル軍の空爆で負傷し、搬送されるパレスチナ人の子ども=パレスチナ自治区ガザ地区中部デルバラーで2024年12月4日、AP

 中東の衛星テレビ「アルジャジーラ」は4日、イスラエル軍が「人道地区」として避難場所に指定しているパレスチナ自治区ガザ地区南部マワシ地区を空爆し、子どもを含む少なくとも20人が死亡したと伝えた。数十人が負傷したとみられ、死者は増える可能性がある。

 アルジャジーラによると、マワシ地区では2回の空爆があり、避難民のテントが炎上したという。これに先立ち、ガザ保健当局は4日、昨年10月の戦闘開始以降のガザ側の死者は4万4532人になったと発表した。

 イスラエルとレバノンのイスラム教シーア派ヒズボラとの間では11月27日に停戦が発効したが、イスラエル軍はイスラム組織ハマスの「壊滅」に向けてガザでの戦闘を続けている。

 一方、イスラエル軍は4日、ハマスの人質になっていた30代の男性の遺体を収容したと発表した。男性は昨年10月のハマスによる越境攻撃の際、イスラエル南部ベエリから拉致されていた。ガザでは今も約100人の人質が拘束されている。【エルサレム松岡大地】

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