北朝鮮国営の朝鮮中央通信は5日、ロシアと北朝鮮の有事の軍事援助などを規定する無期限の「包括的戦略パートナーシップ条約」が4日に発効したと伝えた。北朝鮮はウクライナに侵攻するロシアを支援するための大規模な派兵を進めており、両国の軍事的な協力は急速に進んでいる。
ロシアのルデンコ外務次官と北朝鮮のキム・ジョンギュ外務次官が4日、モスクワで批准書を交換した。同通信は、条約が「2国間関係を新たな戦略的な高みに引き上げ、共同の利益に合致するように地域と世界の安全環境を堅固に守り、強力な国家を建設しようとする」ものだと強調した。
この条約は、6月に平壌で開催されたロシアのプーチン大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記の会談で締結。第4条では、一方の国が武力攻撃を受けて戦争状態となった場合、もう片方の国が「あらゆる手段で直ちに軍事援助を提供する」と定めている。【ソウル福岡静哉】
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