EUの加盟交渉を巡り大規模なデモが連日続いているジョージアでは、デモを支持する大統領が任期満了を迎えても、退任しないと表明しました。

 ジョージアの首都トビリシでは11月28日以降、大規模なデモが続いていて現地時間12月1日の朝も治安部隊との衝突が起きています。

 11月の議会選挙で親ロシア派とされる政権与党「ジョージアの夢」が勝利し、コバヒゼ首相がEU加盟交渉の停止を表明したことを受けたものです。

 親欧米派のズラビシビリ大統領は11月30日、議会選挙で不正があったとして「合法な議会は存在せず、非合法であるため大統領を選出できない」と述べました。

 そのうえで「合法的に選出された議会が発足するまで私の権限は続く」として、12月中旬に迫った任期満了後も大統領の地位にとどまると表明しました。

 ジョージアでは2017年の憲法改正で大統領の選出方法が変更され、国民による直接選挙から国会議員や地方議会議員が選ぶ間接選挙に変わりました。

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