アメリカのトランプ次期大統領はFBI=連邦捜査局の長官にFBIの“解体”を唱えるカシュ・パテル氏を指名すると発表しました。

 パテル氏は前のトランプ政権で国防長官代行の首席補佐官などを務め、トランプ氏の熱烈な支持者として知られています。

 機密文書を巡る問題でトランプ氏を捜査したFBIについて、パテル氏は著書などで「ひどく腐敗している」と批判を繰り返し、ワシントンにあるFBI本部を閉鎖して、敵対的な職員を一掃すべきだと訴えています。

 トランプ氏は11月30日、自身のSNSに、「パテル氏はFBIに誠実さ、勇敢さ、高潔さを取り戻す」と投稿しました。

 また、次期副大統領のバンス氏は11月19日のSNSで、トランプ氏と共に政府高官の候補を面接したとしたうえで、「ディープステート(闇の政府)を解体するFBI長官を任命することが重要」だと強調しています。

 現在のFBI長官であるクリストファー・レイ氏の任期は2027年まで残っていますが、トランプ氏が解任するものとみられます。

 ただ、FBIの「解体論者」であるパテル氏の指名が上院で承認されるかどうかは不透明で、新たな火種となりそうです。

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