プラスチック汚染防止条約策定を目指す会合の会場内で、持参したマイボトルに水を補充する参加者=韓国・釜山で2024年11月30日午前8時54分、大野友嘉子撮影
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 プラスチック汚染防止条約策定を目指す韓国・釜山での政府間交渉委員会最終会合は、プラ素材などの生産段階の規制を巡って対立が続いているが、会場内では「汚染のない世界」を先取りしようと、使い捨てプラを使わないことを参加者に徹底させている。

 「この会合はプラスチックフリーです。マイボトルを持参してください」。参加者向けの資料には、ペットボトル入り飲料などの持ち込みを控えるよう求める記載がある。実際参加者の多くが水筒を持ち歩き、会場内に設置された給水器で水を補充していた。

プラスチック汚染防止条約策定を目指す会合の会場内では、キンパやスープ、サラダなどを紙製の食器で提供していた=韓国・釜山で2024年11月29日午後8時46分、大野友嘉子撮影
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 会場内での飲食に使われる食器も「脱プラ」だ。会場に出店している地元のカフェ「カフェインネイテッド」は、キンパ(韓国のり巻き)やスープ、サラダ、スムージーなどを紙製の食器で提供している。

 料理の受け取り口には「容器とコップは店に戻してください」と書かれた張り紙が。紙製食器も使い捨てにせず、リサイクルするのだという。男性店員は「プラスチックごみを少しでもなくすために紙を選びました。紙製食器は汚れたままだとリサイクルに出せないので、僕たちが洗ってきれいにしています」と説明した。【釜山・大野友嘉子】

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