政府は29日、中東・レバノンの避難民に対し、毛布やビニールシートなどを無償譲渡することを閣議決定した。
レバノン国内の避難民に対する支援として無償譲渡が決まったのは、毛布6500枚、ビニールシート2500枚、スリーピングマット6500枚。
国際平和協力法(PKO法)に基づき、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)を通じ提供する。
閣議後の記者会見で林官房長官は、支援の決定を発表し、「イスラエルとレバノン両政府間では停戦合意が発表された一方、レバノンの危機的な人道状況は続いている」と述べた。
その上で、政府として「地域における人道状況の改善に取り組むとともに、中期的な地域の平和と安定の確立に向けた外交努力を重ねていく」と強調した。
また、林長官は「全ての当事者が停戦合意を完全に履行すること」などを求めた。
政府は10月に、レバノンとシリアに対する計2000万ドル(約30億円)の緊急無償資金協力の実施を決定している。
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