北ヨーロッパのバルト海で海底の通信ケーブルが相次いで切断された問題で、関与が疑われている中国船がロシアの指示を受けた疑いがあるとみて当局が捜査を進めていると報じられました。

 バルト海で17日と18日、海底の通信ケーブル2本が切断されました。

 アメリカのウォール・ストリート・ジャーナルは28日、ヨーロッパの捜査当局が中国船籍の貨物船「伊鵬3」がいかりを下ろしたままバルト海のスウェーデン水域を約160キロ航行し、故意に切断した疑いがあるとみていると報じました。

 捜査官は「いかりを引きずりながら速度が落ちた状態で数時間航行し、途中でケーブルを切断したことに船長が気付かなかったとは非常に考えにくい」と話しているということです。

 伊鵬3は15日にロシアのバルト海沿岸の港を出港し、ロシア産肥料を積んでいました。

 捜査当局はロシア情報機関の関与を疑っていて、船長がロシアからケーブルの切断を指示されたかどうかを焦点に事件を調べているということです。

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