気候変動対策を議論する国際会議「COP29」で、世界のCO2(二酸化炭素)の排出量が今年、過去最高になるという予測が発表されました。

 アゼルバイジャンで開かれているCOP29で13日、国際研究チーム「グローバル・カーボン・プロジェクト」は今年の二酸化炭素の排出量は2023年から0.8%増え、過去最高の374億トンになるという予測を発表しました。

 研究チームは「アメリカやヨーロッパの排出量は減っているが、世界全体では増加している」と指摘したうえで、「世界は破壊的な気候変動を回避する道から遠ざかっている」と警告しました。

 2015年の「パリ協定」では、産業革命前と比べて世界の平均気温の上昇を1.5℃に抑えることを努力目標としていますが、研究チームは「この状態が続けば、あと6年で1.5℃を超えるだろう」と指摘しています。

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