埼玉県志木市は病気などで脱毛したり乳房を失ったりした市民がウィッグや胸部補整具(人工乳房)などを購入する際の補助金給付を始める。がん治療による外見の変化に苦痛を感じる人たちに支給する県の補助制度をさらに進め、がん以外の患者にも支給対象を広げる取り組みで、同様の支給は県内初という。

 外見の変化を目立たなくする「アピアランスケア用品」であるウィッグや人工乳房、人工皮膚などが対象になる。1人1回限りで1万円を上限に購入額の2分の1を補助する。市は年50人程度の申請を見込んでおり、29日に開会する9月定例市議会に事業費50万円を盛り込んだ補正予算案を出す。

 がん治療者の場合、医師の診断書や治療方針の計画書が必要。その他の病気の場合は、職員が窓口で聞き取りをする。問い合わせは市健康政策課(048・473・1674)。(抜井規泰)

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