兵庫県芦屋市在住の糸岡富子さん(116)が、存命中の世界最高齢に認定される見通しとなった。国際研究者団体「ジェロントロジー・リサーチ・グループ(GRG)」が20日発表した。

 糸岡さんが入所する芦屋市の特別養護老人ホームによると、21日、世界最高齢になったと職員から伝えられ、しっかりした表情で「ありがとう」と答えた。

 この日は起きている時間も長く、好物の乳酸菌飲料「カルピス」を飲んで過ごしたという。

 糸岡さんは1908(明治41)年、大阪市で3人きょうだいの長女として生まれた。同年生まれは日本画家の東山魁夷(~99年)や指揮者の朝比奈隆(~2001年)ら。

 学生時代はバレーボール部に所属。趣味は歩くことと寺社巡り。100歳を超えても近くの神社まで散歩していたという。

 現在入所する特養では、世話をしてくれる職員に感謝の言葉を忘れない人気者だ。

 これまでギネス世界記録に認定されていた117歳のスペイン人女性が19日に亡くなり、糸岡さんが新たな記録の候補者になったという。GRGによると、世界の長寿上位10人のうち4人を日本人女性が占める。(真常法彦)

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