苫小牧地区工業用水道第2施設で取水した安平川の水から、国の飲料水の暫定目標値(1リットルあたり50ナノグラム)を超すPFAS(有機フッ素化合物)が検出された問題で、北海道は8日、上流の複数地点で実施した水質検査で、暫定目標値を超える値は検出されなかったと発表した。引き続き、原因究明に努める。

 道は、7月に1リットルあたり95ナノグラムが検出された源武橋の上流約7キロに範囲を絞り、4カ所で採水して分析。その結果、最も下流の採水地点(源武橋の上流約1.7キロ)で同24ナノグラムが検出されたが、いずれも暫定目標値を下回った。川沿いの産廃処理業者など17事業者も調査したが、PFASの使用は確認できなかったという。

 道は今後、数値が低かった最下流より一つ上流の採水地点の早来橋付近から、源武橋までの約3.4キロに範囲を絞り、不法投棄なども含めて調査する。(長谷川潤)

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