「赤べこ伝説発祥の地」と言われる福島県柳津町に、新しい駅舎が誕生した。

「3、2、1、テープカット」
4月13日のリニューアルオープンを前にお披露目されたJR只見線・会津柳津駅の新駅舎!駅を中心に町を盛り上げようと、赤べこの絵付け体験ができる工房やカフェも併設されている。
柳津町の小林功町長は「会津柳津駅は通過駅ではなくて、ここを目的にしてぜひお客様を呼び込んでいくと」と話す。

真新しい工房で黙々と絵付け作業をする伊藤千晴さん。5年前に群馬県から町に移住した。
「ワークショップ専用で使うお部屋をつくっていただいたので、お客様がすぐ使って頂けるように場を整えるために」と話す伊藤さん。10日、新しい駅舎への引っ越し作業をしていた。地域おこし協力隊として、町で「赤べこ」工房を営んでいたが、リニューアルに合わせて駅に拠点を移す。

その昔、柳津町を襲った大地震で復旧作業を手伝うために現れたという「赤べこ」のように。柳津を国内外に発信する「救世主」としてさらなる活躍を誓う。
伊藤さんは「私自身のもの作りが国境を越えてグローバルな活動になっていけたら柳津を知ってもらえるきっかけになると思うので、それを担っていけるようになれたら理想的だなと思いますね」と先を見据える。

きょうも只見線が乗り入れる会津柳津駅、降り立つ観光客を13日からは新しい顔で待ち受ける。

福島県によると、2022年の1年間で県内を訪れた観光客は約4800万人で前の年から3割以上増えた。コロナからの回復もみられるので、こうした新しい取り組みが新たな観光客を呼び込むきっかけとなることを期待したい。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。