羽田空港のターミナルに並ぶ全日空機

ANAホールディングスが26日発表した2024年3月期連結決算は、最終利益が前期比75・6%増の1570億円と大幅に増えて過去最高益となった。売上高は20・4%増の2兆559億円。新型コロナウイルス禍が収束し、航空需要が回復した。

ANAとして運航する国際線の旅客収入が7281億円となり、国内線を初めて上回った。円安などを背景に好調な訪日客を取り込んだほか、コロナ前と比べて運賃が上昇したことも影響した。国内線も旅行利用が活発だった。

25年3月期の連結業績予想は売上高が前期比6・5%増の2兆1900億円、最終利益が30・0%減の1100億円。ミラノやストックホルムなど海外就航先の拡大によって増収になるが、コロナ対応の政府支援の縮小や整備費の増加が利益を圧迫するという。

東京都内で記者会見した芝田浩二社長は「減益となるが、コロナ前の水準を超える高水準の利益を見込んでおり、確実に達成したい」と語った。

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