外国為替市場できょうも1ドル=155円台後半と34年ぶりの円安水準が続いていることについて、鈴木俊一財務大臣は「万全な対応をとっていきたい」と述べ、市場をけん制しました。

鈴木俊一財務大臣
「為替市場、しっかりと動向を注視いたしまして万全な対応をとっていきたい。(円安の影響は)プラス面マイナス面これは両方あるんですが、物価高騰対策というのは重要な政策課題です。やはりマイナス面のことに懸念を持っているところでございます」

鈴木財務大臣は閣議後の会見でこのように述べ、円安によるマイナスの影響について懸念を示したものの、政府としての対応の必要性については「申し上げることはできない」として明言を避けました。

“防衛ライン”とみられていた1ドル=155円を突破しても止まらない円安に為替介入への市場の警戒感が高まるなか、日銀はきょう、2日目の金融政策決定会合を開きます。

マイナス金利政策の解除などを決めた先月の会合以降、およそ1か月の間に外国為替市場では5円ほど円安が進んでいて、円安の影響を踏まえ日銀がどのような方針を打ち出すのかが焦点となっています。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。