坂井北部丘陵特産のナシ「豊水」の出荷が本格化するのを前に、5日、あわら市で目ぞろえ会が開かれ、農家らが出来栄えや出荷基準などを確認しました。
 
「豊水」はシャリっとした食感とみずみずしさが特徴です。
 
目ぞろえ会には、坂井市とあわら市にまたがる坂井北部丘陵地の生産者75人が参加し、JA福井県の担当者が出荷基準や注意点などを説明しました。
 
今シーズンは花が咲く4月頃の気温が高かったことから生育は良好で、甘味が強く仕上がったということです。
 
一方で、例年よりカメムシが多く発生し、8月6日には予防や駆除の徹底を呼びかける「カメムシ注意報」が、県内に28年ぶりに発表されました。
 
生産者は「毎年、梅雨が明けるとカメムシが発生するが、今年は5月から6月に大発生し、ひどいものだった。20年やっていて初めてだった」「カメムシの被害は大きくて生産者は苦労している」と話していました。
 
坂井北部丘陵地では、病害虫の影響で出荷量は平年より2割少ない、約200トンを見込んでいますが、出荷されるナシの品質には問題がないと話します。
 
生産者も「品質は良くて甘さは結構ある」「市場に出るのはカメムシの影響は全くないし、十分な糖度なので安心して食べて」と太鼓判を押します。

坂井北部丘陵地特産の「豊水」の出荷は9月末まで続きます。

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