経団連の十倉雅和会長(納冨康撮影)

経団連の十倉雅和会長は23日の記者会見で、自動車の大量生産に必要な「型式指定」を巡るダイハツ工業の認証不正問題について、「トヨタグループの総力を挙げてガバナンス(企業統治)改革に向かっていると思う。ぜひ、高い倫理観を持って社会的責任を全うしてほしい」と要請し、「再発防止に向けた徹底的な取り組み」に対して期待感を示した。

十倉氏は「信頼性というのは産業の基本に関わる問題だ。特に人命にかかわる自動車であれば、なおさらだ」と述べ、認証不正問題による社会的な影響の大きさを指摘した。

その上で、経団連も自身が定めた企業行動憲章を通じて「不正防止策を会員各社に徹底して要請していきたい」と強調した。(田辺裕晶)

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