お盆や帰省など何かと自宅への来客が増える夏。親戚や知人と久々の再会を喜んだり、飲食をともにしたりするのは楽しみだが、「トイレ貸して」の声にドキッとした経験を持つ人も多いはず。生活用品大手ライオンが調査を実施したところ、8割以上の人が訪問先のトイレに汚れやほこりがついていないかを見ているという結果が出た。「知らなきゃ良かった」結果だが、同社は「暑い夏だからこそ掃除はキレイに簡単に」としている。
訪問先の家庭のトイレで「汚れやほこりをつい見てしまう場所がある」と回答した人は84%に上り、見る場所を複数回答で聞いたところ「便器の中」(43・2%)や「便座やふた」(42・4%)、「便器の縁周辺」(42%)のほか、「手洗い場所」(27・6%)「床」(26・8%)などが上位を占めた。
また、ニオイが気になったことが「よくある」「たまにある」と回答した人が6割以上に上り、知人や親戚の家でも衛生面を気にする人が多いことが裏付けられた。
一方で、夏のトイレは暑い。ライオンでは猛暑予想が出ていた7月5~8日の4日間、首都圏にある5家庭6カ所のトイレで室温を測定したところ、昼間に28度を超える場合が多く、トイレによっては30度を大きく超えた。測定した4日間の東京の最高気温はいずれも35度前後だったが、外気温並みになったトイレもあった。
暑さもあり、トイレ掃除がおっくうになる季節を問うと、夏が37・4%と1位で、黒ずみ汚れが発生しやすい季節も夏が1位(45%)などとなっていて、「夏は汚れが発生しやすいものの掃除はおっくうだ」と感じていることが浮き彫りになった。
ライオンのリビングケアマイスター、吉井和美さんは「来客がある場合は『来客目線』を意識して、いつもと違う目線で汚れのチェックをしてみると良い」とアドバイスする。
調査は今年6月、20~60歳代の3人暮らし以上の男女500人を対象にインターネットを通じて実施した。【道永竜命】
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