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 実業家の堀江貴文氏が8月9日、『ABEMA Prime』に出演し、乱高下が続く東京株式市場について、見解を示した。5日、日経平均株価はほぼ全面安の展開となり、終値は前週末に比べ4451円安い3万1458円。終値ベースとしての下落幅は、世界的に株価が大暴落した「ブラックマンデー」の翌日、1987年10月20日に記録した3836円安を上回り、過去最大となった。逆に6日は大幅に値上がりし、上げ幅は終値ベースでの過去最大の上昇幅である1990年10月の2676円を超えて、3217円も上がった。この乱高下に堀江氏は「専門家の方々と議論した結果、一時的な下げという話だった」とし、急落時に狼狽売りしてしまった投資家が多くいた点について「今回の下げで売った人は投資センスがない。やめた方がいい」と切り捨てた。

【映像】大きく乱高下した日経平均株価(グラフ)

 専門家とも意見を交わしたという堀江氏は「アメリカのFRB(米連邦準備理事会)がこれから利下げをしていき、日本が継続的に利上げをしていくと、日米の金利差が縮まる。すると日本の金利が安いからと、日本円で金を借り、アメリカの株を買っていた人たちの巻き戻しが起こる。そうなると例えばFXをしている人たちは、自動的にロスカットされる。商いが少ない朝にそれが起き、東証が開いてまたボンと下がり、さらにそこで新NISAなどで株を買い始めた人が狼狽売りをした。過去最大の下げは、そういうことだ」と、いくつもの理由が連鎖したことで起きたと語った。

 一方、プロの投資家にとってはチャンスが到来したと分析し、「急落翌日に為替があまり戻っていない中で、株が戻ったのは、プロたちが”絶好の買い場だ”と思ったからだ。リーマンショックの時のように金融システムが壊れるみたいなこともないし、2〜3カ月をかけて戻していくというのが、専門家たちのコンセンサスだった」とした。

 また、新NISAによって、投資を始める人が増えていることを踏まえ、「一時的に下がるのはよくあること。今回の下げで売った人は投資のセンスがないので、もうやめた方がいい。あとよくないのは、SNSなどで『株価が下がっている』という煽りを見てパニック売りしていること。今はスマホで簡単にトレードできるから、焦って売っていた」と指摘。資産のポートフォリオを組み、分散させておくなど、投資の基本を呼びかけていた。
(『ABEMA Prime』より)

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