(ブルームバーグ): バイデン米大統領が再選を目指さず、民主党大統領候補としてハリス副大統領への支持を表明したことで、大統領選を巡る不確実性が高まり、安全資産への需要で金が値上がりした。

  アジア時間22日の取引で、金のスポット価格は一時約0.5%高の1オンス=2412.19ドルを付けた。ドル相場の下げも下支え要因となった。銀塊とプラチナ、パラジウムの価格も上昇した。

  今回の動きが、トランプ前米大統領のホワイトハウス復帰にプラスに働くか、それとも妨げになるのか新たな不透明感が生じた。ハリス氏は8月19日に開幕する民主党全国大会での大統領候補指名を確実にする必要がある。

  一方、国際原油市場でもバイデン氏撤退に伴う影響を織り込む動きが続き、原油価格は小高く推移した。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)8月限は、一時1バレル=80.69ドルと0.7%上げた。

原題:Gold Climbs as Biden’s Election Withdrawal Injects Fresh Chaos(抜粋)

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