新たに追加で約2000店に設置されることが決まった電子掲示板=ファミリーマート提供

 コンビニエンスストア大手のファミリーマートは16日、スマートフォン決済サービス「ファミペイ」のアプリ上で、企業が独自に商品の広告や割引クーポンを配信できるサービスを開始すると発表した。日本コカ・コーラやサントリーなどが参画を表明しており、8月以降、順次配信が始まる。小売業界では初の試みになるという。

 ファミリーマートの細見研介社長やデジタル事業部長らが同日、報道陣向けにデジタル戦略説明会を東京都港区の本社で開き、明らかにした。

 新サービスを利用することで、企業はファミマが持つ購買データなどを利用し、効果的な広告活動が展開できるようになる。同社によると、ファミペイのダウンロードは、前年比3割増の2000万件を突破。アプリの機能の強化に注力している。

 また、全国約1万店舗に設置しているデジタルサイネージ(電子掲示板)を、さらに約2000店舗に追加で設置する計画を発表した。ファミマは電子掲示板をメディアとして活用しており、2023年度の広告利用者は前年度比50%増と好調に推移。アプリと連動した広告などの活用も検討している。【加藤結花】

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