来年の大阪・関西万博で「空飛ぶクルマ」を運航する事業者の1つが、客を乗せない方針を明らかにした事に対し、自見万博担当大臣は「商用運航を断念したことは残念だ」と話しました。

来年4月に開幕する大阪・関西万博で、目玉とされる「空飛ぶクルマ」を運航する企業の1つ「SkyDrive社」が万博では客を乗せないデモフライトを目指す方針を示しています。

これについて自見英子万博担当大臣は、18日の会見で以下のように話しました。

「商用運航を断念したことは残念だ。技術開発に絶対というものがなく、かつ着実な技術の導入を行うために仕方のない決断であったというふうに受け止めている。引き続き2地点間運航の実現デモフライトの実現をしっかりと目指していただきたいと思っている」

自見大臣はまた、空飛ぶクルマの2地点間運航実現の意義について次のように話しました。

「実際に空飛ぶクルマが輸送手段として実証された未来社会というものを実感できる、あるいは想起させる。車が飛んでいるという未来社会に対する、社会受容の向上というものにも大きな意義を持つと考えている」

空飛ぶクルマをめぐっては、大阪府の吉村知事がこれまで万博開催時に商用運航を目指すと明らかにしていて、事業者の意向との間にずれが生じています。

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