3週間ぶりに日経平均株価が節目の3万9000円を下回り、大きく値を下げて取引を終えた先週の東京株式市場。

 市場関係者は、日経平均ボラティリティー・インデックスという指数が急上昇したことにも注目しています。この指数は一般的に20を上回ると「投資家が警戒感を強めている」とされますが、5日は一時22を超えました。

ニッセイ基礎研究所 井出真吾氏
「経済情勢だけではなく中東情勢という不透明要因は残っていますので、投資家心理が不安定な状況というのは、まだこの先数週間続くと見ておいたほうがいいんじゃないでしょうか」

 もっとも、このあと8日9時からの取引の先行指標となる日経平均先物(6月物)は5日夜から6日早朝にかけて上昇し、3万9300円となっています。
 
 「この先株価はどうなるのか」と不安にかられる人も多いと思いますが、専門家は新NISA制度で投資をしているような長期投資前提の個人投資家の場合は「見て見ぬふり」の対応がおすすめだと話します。

井出氏
「3万9000円割れっていうのは多くの投資家がやや割安感を感じやすい水準だと思いますので、当面は4万円を挟んだ一進一退が続くと思うんですよね。長期的に見れば株価指数は上昇していくと考えていいですから、長期の投資家、特に積み立て投資の場合は、見て見ぬふりをするというのが、結果的には正解だと思います」
 
(「グッド!モーニング」2024年4月8日放送分より)

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