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 もうしばらく続く予想の花粉症シーズン。その対策として、何とも大胆な取り組みを進める会社があります。

■最大20万円負担「トロピカルエスケープ」

安藤夕貴さん この記事の写真

 都内にあるIT企業のアイザックでエンジニアとして働く安藤夕貴さんは、仕事中もティッシュや目薬が手放せません。

安藤さん
「くしゃみと目のかゆみ、あと鼻水。ひどい時には頭がぼーっとする感じ」 沖縄県石垣島での滞在

 ただし、今年は最も花粉の飛散が激しかった時期に花粉から逃れることが出来ました。安藤さんが仕事をしていたのは、沖縄県石垣島です。

安藤さん
「花粉を一切感じることなく、自分の体もすごく楽になったし。環境が変わることでリフレッシュにもなるので、自分の仕事の生産性を上げるという意味でも、すごく良い制度だと思います」 アイザックの「トロピカルエスケープ」制度

 会社はこの制度を「トロピカルエスケープ」と名付け、宿泊などにかかる費用を最大20万円まで負担します。安藤さんは11日間、沖縄に滞在し、仕事の合間にはマリンレジャーでリフレッシュしました。

個人パフォーマンスの低下も

 会社がここまで花粉症対策に取り組むのは、花粉症が仕事に与えるマイナスの影響が無視できないレベルになっているためです。

アイザックPR担当 小関真由さん
「個人のパフォーマンス、いつもと比べてどう?と聞くと、薬を飲んだりすると眠くなったりするかなと思うので、いつもの半分ぐらいのパフォーマンスしかできていないという方も結構多いかなと思う」

 さらに、民間企業の最新の試算では日本全体で日々、大変な額の損失が生じていることが明らかになりました。

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■花粉症による経済的損失「1日2340億円」

■花粉症による経済的損失「1日2340億円」

 すっかり国民病となった花粉症。ラフールでは1回5000円を上限に治療費を補助する花粉症手当を導入しました。さらに、病院の領収書を持ってきた社員は、高級ティッシュやマスクなどを好きなだけ使えます。

花粉症手当導入 ラフール 大澤直人広報部長
「去年の花粉症手当の利用人数で言うと、社員の4割ぐらいは利用している」 パナソニックの試算 1日あたりの損失額

 大手家電メーカー・パナソニックの試算によると、花粉症によって引き起こされる労働力低下の経済損失額は1日あたりおよそ2340億円。本腰を入れて対策に取り組む企業は、今後も増えそうです。

(「グッド!モーニング」2024年4月8日放送分より)

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