沖縄総合事務局は10日、沖縄バス(那覇市、新川幹雄社長)の路線バス運賃の上限引き上げを認可した。初乗り運賃は現行の160円から30円値上げして190円となる。全路線の運賃の改定率は平均14・9%の値上げになる。7月1日から実施する。値上げは2008年12月以来、約15年ぶり。燃料費の高騰などで打撃を受けた収支の改善を図り、従業員の労働環境の改善にもつなげる。沖縄バスが3月29日、総事局に申請した。同社が運行する路線が対象。
通勤の定期では3割引きを継続。通学の定期では子育て世帯の家計負担を考慮して、現状の4割1分引きから5割引きへ割引率を上げる。
沖縄バスの担当者は「燃料費や部品代が高騰しており、運賃の引き上げとなったが、今後の設備投資や従業員の働く環境の改善につなげ、持続可能で安定的なバスの運行に務めたい」と話した。(政経部・平良孝陽)
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