宇宙空間の中にいるような写真が撮影できる「スペース・マウンテン」のフォトロケーション=浦安市で2024年4月8日午前11時43分、石塚孝志撮影
写真一覧

 千葉県浦安市の東京ディズニーリゾート(TDR)では9日から春のスペシャルイベントが始まる。東京ディズニーランド(TDL)の開業時から親しまれた人気アトラクション「スペース・マウンテン」が改修のため7月31日まで営業して休業するため、最後の「宇宙旅行」を楽しんでもらうイベントも含まれる。一般公開を前に8日、報道関係者に公開された。

 スペース・マウンテンは宇宙空間に見立てた屋内を高速で走り抜けるジェットコースター。1983年4月のTDL開業時から運行し、これまでも改修のための休業はあったが、今回は周辺施設も含めての大規模改修。約560億円をかけて、2027年にリニューアルオープンする予定だ。

 TDRを運営するオリエンタルランド(千葉県浦安市)によると、屋内型アトラクションの形態を踏襲しながら、新たな性能や特殊効果を加え、これまで以上にスリルと興奮に満ちた体験が楽しめるという。

ドナルドダックを主役にした春のスペシャルパレード=浦安市で2024年4月8日午前10時48分、石塚孝志撮影
写真一覧

 休止までの期間中、「セレブレーティング・スペース・マウンテン:ザ・ファイナルイグニッション!」と名付けて、施設周辺に特別な装飾を施し、宇宙空間をイメージしたフォトロケーションも整備する。

 横浜市青葉区の会社員、稲見太郎さん(40)は長男の小学2年、湊さん(7)ら家族3人で訪れた。お目当ての一つが同アトラクションで、太郎さんは子どもの頃から何十回も乗っているという。「未来のような感覚になり好きだった。今の施設が無くなるのはさみしいけど新しい施設に期待したい」。湊さんも宇宙が好きで「スピードがあって乗っているとうれしい気持ちになった」としみじみ話した。

 6月30日までのスペシャルイベント期間中、TDLでは人気キャラクター、ドナルドダックが主役の「ドナルドのクワッキー・ダックシティ」が開催され、スペシャルパレードも実施される。【石塚孝志、林帆南】

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。