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 東京・世田谷区のマンションが“違法建築”で解体へ。「14度ずれていた」ことが新たに発覚しました。

■違法建築で解体へ…住民ショック

管理組合の理事
「(合計年齢)190歳になろうという老夫婦が本当に困っています。あす生きていく希望は何もない。助けてください」 施工不良が次々と判明 この記事の写真

 この男性が住んでいたのは、東京・世田谷区のマンション。管理組合によると、2018年以降、施工不良が次々と判明。耐震性に問題があるとして、2020年に事業主の東急不動産が建て替えを提案しました。ところが…。

管理組合の理事長
「戻れるところか、追い出しに遭うという状況になって、非常に苦しい毎日を過ごしている」 発覚した「14度のずれ」

 仮住まいで建て替えを待つなか、信じられないミスが発覚しました。実は、前後左右に傾いていたわけではありませんでした。「14度のずれ」一体どこがずれていたのでしょうか。

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■世田谷マンション「14度」ズレ発覚

■世田谷マンション「14度」ズレ発覚

 東京・世田谷区のマンションで次々と見つかった施工不良。

管理組合の理事長
「鉄筋切断、設備の不良、排水不良等、地下ピットに大きな水たまりがいくつもできていました」
「その他にも地中梁があちこち穴だらけ…」
「測量作業を実施したところ、真北が西側に14度ずれていると判明」 図面の真北が14度ずれていた

 建築前に作成された図面の真北を示す方角が、実際よりも14度ずれていたのです。

管理組合の理事長
「ずれていることで日影規制、高度斜線規制等の建築基準法の中での違反状態にあります」 戸数はおよそ半分の25戸ほどに

 高さの制限など法律に合わせるように再建築すると、戸数はおよそ半分の25戸ほどになってしまうといいます。

マンションを解体する方針

 これを受け、事業主の東急不動産は建て替えを撤回。部屋を買い取ったうえでマンションを解体する方針を明らかにしました。

 事業主の家賃負担でいったん転居していた住人は、20日までに承諾しなければ仮住まいからの退去するよう通知されています。

管理組合の理事長
「私はこれを脅迫だと受け止めているんですけど、そのような状況にあって、非常に苦しんでいます」 この記事の写真を見る
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