お正月を前に注目を集めているのが「お雑煮」の専門店。人気の秘訣はアレンジ自由なダシや具材、ずばり「多様性」です。
■専門店で一年中楽しむお雑煮
お雑煮 この記事の写真お雑煮は、地域や各家庭によって様々なルーツを持つ伝統的な日本料理。まもなく迎えるお正月の団らんが聞こえてきそうです。
東京・銀座にある「もちふじ」で朝早くから準備していたのは、ふっくらとしたお餅です。実はこの店、お雑煮の専門店。つきたてのお餅とともに、様々なお雑煮を一年中食べることができる店として注目を集めているんです。
客「餅もやわらかくておいしいです」
「お店で初めて食べる。家のしか食べたことない」
お雑煮と言えば家庭の味。家族そろって食べる印象が強いですが、なぜ人気を集めているのでしょうか。
次のページは
■100種類以上!お雑煮の魅力■100種類以上!お雑煮の魅力
地域ごとの味私たちを魅了してやまないのは、お雑煮の多様性です。男性が注文したのは、とりダシの関東風お雑煮です。
両親が福井出身(30代)「両親が北陸・福井の出身で白みそ系のお雑煮なので。今食べているのとは全然違ったタイプのお雑煮を食べています。(関東風のお雑煮は) 別の食べ物というぐらい。でも、どれもおいしい」
「地域や家庭で実に100を超える」と言われるほど、様々な種類があるお雑煮。この店では、関東の鶏ダシから九州のあごダシまで、多様なお雑煮を食べられることが一つの魅力になっているといいます。さらに、おもちやダシ、具材の種類は自由に組み合わせることも可能です。
3回目の来店だという女性が今回注文したのは、はまぐりのお雑煮です。
千葉県出身「普通のお雑煮 (関東風) を試して、その後にあごダシのお雑煮を試して。前からはまぐりも気になってて」
「すごくおいしい上品な味。お雑煮ってその家独自の味だったりするじゃないですか。地方によって色々種類が違っているので、自分で他の地域のを作ろうってあまり思わないので、ここだと色々楽しめる」 実家の慣れ親しんだ味
家で作るのは「実家の慣れ親しんだ味」です。
千葉県出身「やっぱり慣れ親しんだ味」
どちらも、お雑煮の魅力です。
銀座もちふじ 黒須法明代表「お雑煮って無限にメニューができるのが魅力」
次のページは
■お雑煮がない沖縄 お正月に何を食べる?■お雑煮がない沖縄 お正月に何を食べる?
お雑煮がない沖縄お正月などハレの日に食べるお雑煮文化。ただ、お雑煮がない地域も…。それが、食文化多様な沖縄県です。では、沖縄ではお正月に何を食べるのでしょうか?
なかゆくい 名嘉秀美店長「沖縄のお雑煮といえば “中身”です」 中身汁
中身とは、豚肉の内臓、いわゆるモツのこと。豚肉をよく食べる沖縄では、この中身をすまし汁で仕立てた「中身汁」が、お正月に振る舞われるのが一般的だそうです。
神奈川出身(70代)「大変おいしいです。さっぱりして、すごく体も温まる。臭みがない」
長時間煮込み、モツの脂と臭みを取り除き、豚とカツオなどを合わせたダシで、さっぱりとしながらコクがあるのが特徴です。様々な味が楽しめる日本のお雑煮。
黒須代表「非日常的な食事だが、それを日常に召し上がることができたらいいのでは」 この記事の写真を見る
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。