三菱UFJ銀行は16日、行員による貸金庫の窃盗問題を受け、これまで支店で管理していた顧客の予備鍵を、本部管理にすると発表した。再発防止策の一環。
顧客の金品を繰り返し窃盗したのは支店の店頭業務責任者(既に懲戒解雇)。貸金庫は、顧客の鍵と銀行鍵を使ってロックを解除する必要がある。
店頭業務責任者だった元行員は貸金庫を管理する立場を悪用し、支店にある予備鍵を使って金庫を開け、現金などを盗み取っていた。予備鍵は第三者が定期点検していたが、不正を見抜けなかった。
同行では全国約300カ所で貸金庫を扱い、13万件の契約がある。2支店には約1800人の顧客がいる。
同行は11月、窃盗事件が発生したと発表。2020年4月から24年10月の約4年半、2支店にあった約60人分の貸金庫内の金品が時価で十数億円程度、盗まれていたことが判明していた。【竹地広憲】
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