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今年の年末年始は休日の並びが良いことから、『奇跡の9連休』とも言われています。

航空・旅行アナリストの鳥海高太朗さんに、オススメの交通手段と旅行先を教えてもらいます。

■最大9連休の年末年始 混雑必至の交通手段 ねらい目は?

2024年の年末年始は、12月28日(土)から2025年1月5日(日)まで最大9連休となります。
9連休は、5年ぶりです。

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この9連休で、明暗別れたという人がいます。

20代の女性です。
「年末年始は、大阪と韓国にライブを見に行く。そのために、今仕事を頑張っている40代のホテルで働いている男性です。
「9連休のホテルは予約でいっぱい。休みが全くない。嫌だけど、かき入れ時だから仕方ない

年末年始の高速道路の渋滞予測です。

ピンクで表記されているのが、10〜29kmの渋滞回数の予測、赤が30km以上の渋滞回数の予測です。
全国的に下り線では、12月29日と1月2日が渋滞のピークと予測されています。
上り線では、1月3日が渋滞のピークとなる予測です。
渋滞発生回数は去年の1.5倍の見込みです。

東海道新幹線の予約数です。

12月28日、29日、そして、新年の4日、5日が最繁忙期となっています。
年末年始の12月27日〜1月5日までの期間で、12月10日現在、指定席の予約可能席数は473万席ですが、210万席の予約が入っています。
これは過去最高の予約数です。

12月28日の午前中に東京駅を発車する新幹線『のぞみ」は、すでに、ほぼ満席です。

鳥海さんのオススメ交通手段は、新幹線です。

理由は、飛行機に比べて年末年始の値上がり幅が小さいから。
最繁忙期でも+400円、繁忙期は+200円です。

年末年始の旅行のコツです。
1つ目は、『こだま』の自由席がねらい目
途中下車を楽しむのもオススメだそうです。

2つ目、旅行の出発は、新幹線の混雑が落ち着く年明けがおススメとのことです。

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■旅のプロがオススメ 広島旅行 2泊3日のモデルコース

■旅のプロがオススメ 広島旅行 2泊3日のモデルコース

年末年始、鳥海さんのオススメは、2泊3日の広島旅です。

1日目は、12月31日に出発。
新幹線で東京から広島に移動。到着したら、広島市内を観光します。
宿泊は広島市内のビジネスホテルです。
広島は東京、大阪、京都などと比べると半額程度で、シングル1泊1万円程度のホテルもあります。
そして、今からでも予約できるところもあります。

2日目の元旦です。
宮島の弥山の山頂から、初日の出を拝みます。
2025年の初日の出は、午前7時16分です。
ロープウェイは、元日の午前5時から特別運行します。
その前後に厳島神社で初詣に行きます。

そして、午後には、尾道の千光寺山ロープウェイに乗って、千光寺や尾道の町並みを見ながら、3分間の空中散歩を楽しみます。

この日は、そのまま尾道か福山まで移動して泊まります。

3日目の1月2日は、しまなみ海道に行きます。
広島県尾道市と愛媛県今治市をつなぐ、島と島を橋で結んだ道(全長約60km)をサイクリングします。
途中の島でレンタルした自転車を返して、フェリーで尾道に戻ります。

道中では、お好み焼き、あなごめし、尾道ラーメン、レモンケーキなど、
ご当地グルメが楽しめます。

そして、旅の帰りは、新幹線で福山から東京へ。

ここまで2泊3日の旅で、新幹線3万8800円、ホテル代約2万円、その他(レンタサイクルなど)合計7万円ほどです。

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■「純粋に楽しむ」旅行の需要増 自然を楽しむ場所に注目も

■「純粋に楽しむ」旅行の需要増 自然を楽しむ場所に注目も

年末年始の旅の目的に変化が出てきています。

年末年始の旅行の傾向です。
年末年始の総旅行人口は、2852万人、そのうち、国内旅行が2800万人です。

宿泊日数は、1泊2日が最多ですが、2泊3日、3泊4日の旅行も2023年と比べて増えています。
国内旅行の平均費用は、1人あたり4万3000円で、過去最高額となっています。

そして、旅行の目的に変化が起きています。

JTBによると、年末年始の旅行の目的を「帰省」と答えた人が、前年比4.3ポイント減少。
「家族や親戚訪問」と答えた人が、前年比3.3ポイント減少。

その一方で、「家族と過ごす」と答えた人が、前年比6.7ポイント増加。
「自然や風景を楽しむ」と答えた人が、前年比3.4ポイント増加しています。

純粋に楽しむための年末年始の旅行が、増えているということです。

年末年始の旅行先として気になっている場所を聞くと、
1位は、自然が楽しめる場所 19.3%、
2位は、東京ディズニーリゾート 12.5%、
3位は、季節ならではの買い物が楽しめる場所、12.1%でした。

JTBで旅行を申し込んだ人が利用できるオプショナルツアーの中で1番人気があるのが、ホエールウォッチングツアーで、おとな6000円です。
年末年始には、繁殖期を迎えるザトウクジラが、沖縄の温かい海へ集まってきます。

自然を楽しむツアーで2番人気は、ガンガラーの谷ツアーで、おとな2500円です。
数十万年前の鍾乳洞が崩れてできた谷で、自然豊かな森をめぐるガイドツアーということです。

首都圏発で人気の旅行先です。

ユニバーサル・スタジオ・ジャパンです。
12月11日、『ドンキーコング・カントリー』という新しいエリアがオープンしました。
トロッコに乗ってエリア内を駆け巡るアトラクションや、ドンキーコングと会えるスポットが新しくできました。

さらにUSJのカウントダウンイベントも人気です。

カウントダウンイベントは、12月31日午後7時から1月1日の午後9時まで開催されます。約4000発の花火が上がり、一夜限りのスペシャルステージが行われます。
そして最大26時間、アトラクションが乗り放題です。

航空・旅行アナリストの鳥海さんによると、
「この年末年始は、貴重な9連休で非日常体験をしたいという需要は高い。目的意識がはっきりした旅行をする人が多い」ということです。

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■人気のハワイ 物価高&円安でもお得に過ごすコツは?

■人気のハワイ 物価高&円安でもお得に過ごすコツは?

海外旅行についてです。

年末年始に海外に行く人は、2023年より増えています。
今回は52万人で、前年比113%です。
人気の旅行先は、韓国、台湾、ヨーロッパ、ハワイ、東南アジアです。

ハワイ旅行の状況です。

ハワイ滞在中に1日に使う額は、観光客全体では、2019年10月は200.2ドル、2024年10月は248.7ドルと48.5ドル増えています。
一方で、日本人観光客は、2019年は249.9ドルと全体よりも多くのお金を使っていましたが、ことしは244.6ドルと5.3ドル減って、全体よりも少なくなっています。

日本人観光客の支出の内訳です。

2019年と比べて、ショッピング代が約32%減り、エンタメやレクリエーション代が約14%減りましたが、食事代は約15%増えています。
この5年間で109円から150円まで円安が進んだことで、コストを抑える傾向になっているようです。

安く旅行するにはどうすればいいのか、鳥海さんによると、
●宿泊では、ホテルではなくコンドミニアムや民泊で、リゾートフィーを抑えることができます。
●食事では、外食だけでなく、スーパーで買い出しして自炊すれば食事代節約、
●観光では、ツアーを利用せず、レンタカーやレンタサイクルを利用し、交通費を節約できます。

鳥海さんです。
テイクアウトをしたり、観光エリアを絞るなど、楽しみながら、節約術をうまく組み合わせてみては」ということです。

(「羽鳥慎一モーニングショー」2024年12月13日放送分より)

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